

ドラム缶ヒーターとはドラム缶の温度を一定に保つため、ドラム缶を温める装置です。
液体薬品で、常温だと固まってしまうものがある場合、エアコン等の使用によって温める場合があります。
にもかかわらず、それでも固まってしまう場合、通常の場合であれば液体になるまで待つ必要があります。
その時間のロスを防ぐため必要なのがドラム缶ヒーターです。
側面に熱板を取り付けたものは、軽量のため運ぶのが楽であり、少ないポンプ能力で済みます。
一方、全体をカバーする、いわゆる「保温ジャケット」は、ドラム缶全体を温め、放熱を防ぐことが可能です。
そのため保温時の消費電力が少なく、電気代の節約となるのが特徴です。
ただ全体をカバーする構造上、移送がやや不便になるというデメリットがあります。
ドラム缶ヒーターを使用するもう一つの目的が「防爆」です。
これはドラム缶の圧力が急上昇することで破裂し、工場はもちろんのこと、その場にいた作業員にも大きな被害をもたらす危険性があります。
これを防止。
即ち圧力を一定に保つ目的でも使用されることがあります。
一般的に、メーカー選びの基準としては使用目的ももちろんですが、国内の防爆構造型式検定をクリアしたメーカーの製品を選ぶことが重要だといえるでしょう。
ドラム缶内の圧力が急上昇したことによる破裂事故は決して珍しいことではなく、そのために細心の注意を払うことが必要です。
そのため、品質が保証された製品をしっかりと選ぶことが安全な使用のための絶対条件だといえるでしょう。